天体観測のとき、暗闇に順応した眼でなければ十分に星を見ることはできません。暗順応した眼だと、見える星の数が違います。暗順応には時間が必要ですが、明順応は比較的早いため、なるべく不要な明かりを目に入れないことが重要です。どうしても手元を照らしたいときには赤色のライトを使います。赤系の光は目が眩みにくいためです。入門者向けの本で懐中電灯に赤いセロファンをかぶせる方法などが紹介されていますが、あまり格好良くないので元から赤いライトが欲しいところです*1。
既成品もありますが、白色光と比べて種類が少ないため、100円ショップで買った普通のLEDライトを赤色光に改造します。やることは白色LEDを赤色LEDに取り替えるだけです。
今回選んだのはよくある砲弾型のLEDを使用するタイプ。交換が簡単で、換えのLEDも安く手に入るためです。使用する電池や筐体の材質形状は何を選んでも大丈夫なので、お好みで。
ブラックとシルバーの2種類ありましたが、ブラックはリフレクター部分も黒いため、明るくなり過ぎず良いかもと判断しました*2。
頭の部分を外した状態でLEDの先端を押すと内側からLEDのユニットが出てきました。固定されておらず、単にハマっていただけでした。
ユニットと言っても部品は三点。LEDと樹脂製の土台と金属のリングのみ。まずはこの金属のリングを外します。これもハマっているだけなので、頑張って外します。
おそらく汎用のワッシャーだと思います*3。これがLEDの片方の足を抑え、リング全体でライト本体(電池側)の金属面を受けることで導通します。LEDを土台に固定しつつ、接点の役目もあるようです。
樹脂の土台からLEDを外します。LEDの足の折り曲げられた部分を真っ直ぐにすれば引き抜けます。
換えの赤色LEDを用意し、もとの白色LEDの足と同じ長さに切り揃えます。LEDには極性があるので注意が必要です。長いほうが電池のマイナス極につながります。
あとは元きた道を組み立てて、出来上がり。
仄暗く、それなりに広い範囲を照射でき、手元の星図の確認には十分な程度の適度な明るさです。