輝星星表のデータを取得します。
【まめちしき】
輝星星表とは、6.5等よりも明るい*1天体のデータベースです。イェール輝星星表とも。肉眼で見える天体のカタログと考えて良いです。主な星表のカタログナンバーや座標データ、実視等級、固有運動などが含まれています。ヒッパルコス衛星以前からある星表ですがJ2000の赤道座標もあり、星座早見やちょっとした星図程度なら十分実用になります。
Yale Bright Star Catalog ここからダウンロード出来ます。
http://ftp://dbc.nao.ac.jp/DBC/NASAADC/catalogs/5/5050/ ここからでもOK
どちらからDLするにせよ、3つのファイルがあります。
ReadMe ・・・データの説明書
catalog.dat.gz ・・・星表本体
notes.dat.gz ・・・星表の注釈
とりあえずカタログ本体をメモ帳で開くと、こんな風景になっています
固定長のデータで区切り文字は無し。データ本体にはインデックス行も無いので、コンピューターにはやさしくても人間にはわかりにくいですね。
使い方はReadMeを参照します。Byte-by-byte Description of file: catalogという行から下がデータのインデックスの説明になっています。
つまり輝星星表の何文字目から何文字目までが何のデータなのかという説明です。一番上のデータの場合、「星表の1文字目から4文字目は輝星星表における星の番号で、HRというラベルです」という説明になっています。星の名前を指し示すとき、カタログの番号が併記されることがあり*2、例えば"HR 2491"といえば輝星星表の2491番の星*3ということになります。
5文字目から14文字目まではバイエル符号やフラムスティード番号、
103文字目から107文字目までは実視等級が割り当てられています。
後は好きなプログラムで読み込むなどすれば良いでしょう。
一例としてExcelで区切り文字数を指定して読み込み、列ごとのラベルを付すと以下のようになります。
二列目はバイエル符号やフラムスティード番号があったりなかったりするので、この列のデータを利用する際は少し整理・分割したほうが良さそうです。赤道座標はReadMeの記載通りに時・分・秒などで区切ってそれぞれに列を割り当てましたが、列をまとめて十進数表記にしたいケースも多いでしょう*4。
ちなみに最終列(197文字目)は注釈の有無を示すもので、 * が付されている行については notes.dat.gz に注釈があります。
※ヒッパルコス星表の取得のやり方はこちらを参照してください。