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天文・鉱物・その他。調べたことや自分用のメモなどを書きます。

接眼レンズの清掃にレンズペンが良かったよという話

望遠鏡や双眼鏡の接眼レンズの中でも1cmに満たない小口径のレンズの掃除に効果的な手段を試した結果、レンズペンが良かったので書いておきます。

 

 使用したのはレンズペン3 マイクロプロというモデルで、先端のチップがレンズペンのなかでも一番小さなサイズのものです。ファインダー用とされており、ペン軸部分も小振りなサイズ。

 

レンズペンはセーム革で出来た先端部でレンズの汚れを拭き取るツールで、広い範囲の汚れよりも小さな汚れや狭い部分の掃除に向いてます。ペン部分の反対側にはブラシがついていてホコリを払うことも可能。ブロワーや湿式クリーナーなどと比べて小さくまとまっているので、携帯の便も良くカメラ使用者から好評を得ているようです。

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 セーム革のチップはカーボン粉末(?)が付いていて、これが汚れ落としに役立つということです。キャップをつける度にキャップ内部からチップ側へこの粉末が供給される仕組みだそうです。

 

 以下はわざとらしく接眼レンズにペン先を当ててみた使用風景です。本当ならもう片方の手で接眼レンズを持ちます。

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この程度は余裕を持って拭ける:接眼レンズ径約9mm

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チップぎりぎりのサイズ。その場で回すようにすれば使える:接眼レンズ径約6mm

よくある短焦点でシンプルな光学系の接眼鏡はアイレリーフも短いため、まつ毛が触れるなどして汚れることも多く、それでいて奥まった小さな穴にあると掃除が困難でしたが、6mm程度の穴までは対応できるようです。これより大きな口径のレンズでも、枠ぎりぎりの部分の拭き残しを処理しやすいです。

携行性が良く、出先でレンズが汚れて星像がぼやけてしまっても対処しやすいのがうれしいポイントです。

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KasaiのWideBino28(新型):接眼レンズ径約8mm

 

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小さすぎてレンズを拭けなかった例:レンズ径約3mm

 一応カメラレンズとファインダー用とのことなので天体望遠鏡の接眼レンズはメーカーが性能を保証しないでしょうし、似たようなものだとは思いますが、あくまで自己責任で…。

 

HAKUBA レンズペン2 【ビューファインダー用】 マイクロプロ BK KMC-LP9B

HAKUBA レンズペン2 【ビューファインダー用】 マイクロプロ BK KMC-LP9B

 

 ペン軸部分はいらないよという人はスペアチップのみを購入でき、持ちにくいですがこれだけでも使えます。私は無くしそうで怖いのでペン軸付きにしました。